流行語になっている「整う」の意味を知らなかった
2021年の流行語大賞にノミネートされた「整う」がサウナ用語だったことを新しい年が明けてひと月も過ぎてようやく知った。
てっきりお笑いのどなたかたが「整いました〜」と言っていた 〇〇とかけて〇〇と解く。その心は? の類義語かと思っていた。
流行の言葉にどれだけ無縁であるか。
そちらのほう(「整いました~」 のことね)は2010年の流行語で、受賞したお笑いコンビも既に解散していると。
ネットで検索したからよかったものの人に聞いていたら失笑されるところだった。
人との距離が非常に気にかかる
こんなご時世にサウナが流行っていると聞いて少し驚いた。サウナに興味の薄い私が知らないだけでもしかしたら、コロナ前から流行っていたのかもしれない。
サウナで整う
どういう意味だろう?
「整う」その言葉から想像したことは
笑われることを承知の上でお話しすると
きれいなサウナ?
サウナ内で利用者が整列している?
使うタオルが整頓されているサウナ?
そんな風景でした。
意味を知って驚いた。
もしも私と同様にご存じないかたがいらっしゃいましたら
こちらへ 最強の快感。ととのうへの道
サウナの近くにあるあの水のお風呂にはそのような
秘密があったのか。
サウナで整う。
全く想像がつかなかったばかりか
私は 「整う」という日本語を
何十年間も誤って使っていたのではないか?
という感覚すらおぼえてしまった。
整う とは?どういうこと?
で、広辞苑を引いてみた。
ととの・う【調う・整う・斉う】トトノフ
[一]〔自五〕
①欠ける所なくきちんとそろう。
②調子があう。音律にかなう。
③相談事が具合よくまとまる。成立する。
④用意ができ上がる。
サウナの整うは
瞑想にも似た感覚が得られるようで
身体がスッキリとして血行が良くなり
体の疲れが取れリセットされる。と書いてあった。
少し腑に落ちた。
ととのう体験をしたらこの言葉を使う感覚がしっくりとくるのかもしれない。
整う ことはシンプルともミニマルとも違う
個人的に
整う。ととのっている。というさまは
オフィスや自宅のリビング、クローゼットなどが美しく整頓された状態を想像します。
気持ちの良いものです。
このような環境を保つことが私は理想です。
手っ取り早く整ってみえる状態にするためには
モノは露出させず、見えない状態にして
最低限のものがあるべき場所に。
乱暴な言い方をすると
ものは削ぎ落として極力少ないほうが、
整っているように見える近道です。
収納上手や片付け上手とミニマリストは
全然違うこと、むしろ対極。
物を少なく。少なく。
可能な限り最小限にを推奨するミニマリストは
物が少ないので、収納を上手にする工夫が必要ない。
必要のないものは持たない。
こんまりさん的に言えば
ときめかなくなったものは
どんどん処分することを勧めるわけです。
片付ける手間、
迷う時間、探す無駄がなくなって
自由に使える時間や空間が増えて多幸感が得られると。
きれいに仕舞えないなら所有すべきじゃない。
私もシンプル最強!と思っていました。
統一感のあるワントーンの空間、露出しているものがない
もしかしたらそれは整っている。ではなく
見えるところが極めて少ない状況だから、粗相なく整っているように
見えているのかもしれない。
それぞれの整いかた
シンプルに最小限に家具や物が配置された
きれいな部屋。
「私、ここでは暮らせない。
生活感が感じられなくて全然好きじゃない。」と言った友達がいた。
スッキリきれいがいいに決まってる。と
信じて疑わなかった私は驚いた。
彼女にとって調子の揃う心地よい状態は
たくさんのものに囲まれた部屋だったよう。
画像お借りしました。
マネしたい大人のブリティッシュインテリア
なるほど。
いつかイギリスの雑誌で見た
インテリアのページで素敵と思った
記憶が浮かぶ。
柄の壁紙、柄の絨毯。
ジャガードのソファに柄のクッション。
マホガニーの机にクリスタルの花入。
絵までかけてあったリビングルーム。
シンプルとは真逆な
さまざまな異素材、異なる柄が
その部屋にありました。
感じる美しさに個人差がありますが
その部屋にあるそれぞれが
個性強く際立っているのに全体として
見事に整って見えました。
このバランスは到底真似できない。
上級な整うでした。
こんなにモリモリ増し増しのお部屋ですから
どれかを引き算してもいいようですが、柄の壁紙が無地に変わったら、
絨毯が無地だったら、この統一感は成立しないようにも思います。
使う?使わない?
ときめく?ときめかない?
処分しましょう。少なくしましょう。
ばかりでなく
使わなくても捨てない。
ときめかなくても持ってる。
たくさんが好き。
合理的でなくてもいい。
そんな主張も素敵です
本人が気持ち良い状態が整っている状態
しばらく読まない本もほとんどだけれど
天井まで壁一面にぎっしりと
整列した本棚の書斎。
もしかしたら賞味期限切れそうなものもあるかもー
成城石井か北野エースの一角を思い出させるようなキッチンのスパイスコーナー。
ずい分袖を通していないものもあるけれど
見ているだけで幸せな気分になる
クローゼットにカラーグラデーションのように並べ掛けたドレス
情報が洪水のような毎日。
流行っているからやってみる。
それもありですが、
ライフハック情報に惑わされない
自分らしさを大事にすることが大切なのだと思います。