貴金属をお買取りしています。
とお伝えしておりますが、貴金属 と表現されるものが具体的にお客様から理解いただけている言葉なのか?
お伝えしていながらなんとなく自身が違和感を感じています。
お買取りさせていただいておりますのは
「ゴールド」 「プラチナ」 「ダイヤ」 「ルビーやアレキサンドライトなどのカラーストーン」 「ミキモトやタサキのパール」 「メイプルリーフなどのコイン」 などですが、貴金属という言葉からこれらのお品物を連想していただくには不親切な感じがいたします。
「貴金属」 とは何をあらわすものなのでしょう。
貴金属って?
金属に 「貴」 が付いています。
「貴」 とは貴重なもの、価値のあるものという意味・・・とすると貴重な金属。
貴重の定義は?産出量?価格?
価値があるかどうかは需要と供給のバランスである相場価格が関係してくるわけで、グラムあたりの価格がいくらから「貴金属」となる?
金やプラチナは毎日相場が変動しています。
為替のように短い期間での変動は大きくなくても、経済の状況でゆるやかに上下いたしますし、過去には株価のような大きな変動を見せる場合もあります。
金を例にいたしますと これまでの最高価格が1gあたり 約6,495円を記録しています。1980年1月のことです。その4ケ月後には40%以上も下落してしまいました。
それから下落傾向になり、これまでの最低価格は1999年9月の1gあたり917円です。(24カラット参考)
その当時、金の財産神話が崩壊してそれまで流行していた「ゴールド積み立て」などは見向きもされなくなっていました。
それでは相場が下がってくると「貴金属から外されることになるのでしょうか」
「あーご存知ありませんでした?それは先月から貴金属適用が外されて非貴金属になりました。」
そんなはずはありません。
イオン化しにくいこと。
調べてみると、貴金属とは 電極電位が高くイオン化しにくい金属。のこと。
元素記号や化学式が現われてきて化学の授業を思い出します。(涙)
電極電位は水素を0として
銅 (Cu) +0.342 、 水銀 (Hg) +0.851 、 銀 (Ag) +0.800 、 白金(プラチナPt) +1.118 、 金 (Au) +1.498 で
高くなるほどイオン化しにくく、 鉄(Fe) -0.4402、 アルミニウム(Al) -1.7 はマイナス値。
近道をしてゴールへ向かうと、 熱や空気中でも変質、酸化しにくい金属のこと。なのかな・・・なのでしょう。・・・ということで。
金、銀、白金族の6元素、(ルテニウム,ロジウム,パラジウム,オスミウム,イリジウム,白金)が化学的な意味での「貴金属」になり
わたくしどものような買取り業者が俗にいう「貴金属」とおおかた一致しています。
白金とは 金となっていてカタカナにそのまま直すと 「ホワイトゴールド」になりますが、プラチナのことです。
正しくはこのように記載しなければいけないようです。
なんだか更に不親切になってしまいました。
工業用途の白金族
ここで気になるのは(えっ 気にならない?)プラチナ以外の白金族5元素の存在です。
パラジウム、イリジウムはわずかですがアクセサリーに使われていますが、イリジウムも含めてそれぞれ融点が高かったり、硬すぎて加工しにくいため主に工業用材料として使われています。
そのため一般のかたが日常で目にすることは少なくイリジウムは点火プラグ、ロジウムは排ガス制御の触媒用など耐熱性や耐摩耗性を求められる用途に使われています。
貴金属というからにはそれぞれの価値はどんなものなの?といえば
2018年11月でのお買取り価格の目安が
ルテニウム 1,100円/g 、ロジウム 9,500円/g 、パラジウム 4,000円/g イリジウム 5,800円/g
やはり貴金属だけあって高い!プラチナよりも金よりも高い。
ホワイトゴールドのジュエリーに変色しないようロジウムのメッキを施すことがありますが
お値段が高いのには驚きです。
セブンヨークではこれらの貴金属のお買取は行っておりませんので、もし、お持ちのかたがいらっしゃいましたら産業用の貴金属のお買取り業者さんがありますので、そちらをご利用ください。
宝石<プレシャスストーン>
貴金属は金属ですので、ジュエリーについているダイヤモンドやルビーなどの石は 総称としてどのように表現したらよいでしょうか。
宝飾店とか宝石店、宝石箱という言葉があるので 「宝石?」
宝石はジュエリーに用いるような美しい石を総称します。
「貴金属」に対して「貴石」という表現になりますが、宝石のなかから狭義に産出量、その希少性と資産価値を鑑みて ダイヤモンド,ルビー,サファイア,エメラルド、の「4大宝石」にアレキサンドライトを加えた5種類を「5大貴石」としています。
モース硬度
貴金属がイオン化しにくいものを「貴金属」として定義していたのに対して
石の場合は「モース硬度」 という硬さを基準としています。
宝石の中でダイヤモンドはいちばん硬い。ということを聞いたことがあるかたも多いと思います。
ダイヤモンドはモース硬度10
ルビーは9、サファイヤは9、エメラルドは7.5~8、アレキサンドライトは8.5
この「モース硬度」は硬度となっているので硬さの基準ではありますが「硬さ=強さ」とはならなくて
エメラルドは内包物を多く含んでいるものは砕けることもあったり、ダイヤモンドも傷や瞬間的な力によってはかんたんに砕くことができます。
それではこのモース硬度とは何か? 擦り合わせたり、引っ掻いて傷がつくかどうかの硬さの尺度になります。
「ダイヤモンドは傷つかない」 という表現が正しいようです。
石英を7として、それ以上のものを「貴石」の範疇に入れることができるのです。
石英は大気中に塵やほこりとともにまじっているため、7以下の硬度のものは露出していると自然に劣化してしまうということになるわけです。
貴金属も貴石も熱や電極、長い年月を経ても姿を変えることのないものが貴重とされるわけです。
話をもどしますと、モース硬度7以上のものは 劣化しにくい価値のある石として「貴石」として取り扱いされています。
貴石と半貴石
「貴石」
・トパーズ 8
・ジルコン 7.5
・アクアマリン 7.5~8
・キャッツアイ(クリソベレル) 8
・トルマリン 7~7.5
・ガーネット 6.5~7
・ペリドット 6.5~7.5
ひすいやオパールはモース硬度6ですが、美しさと希少性から「貴石」とされています。
以下の宝石についてはモース硬度7以下ですが美しいために「半貴石」として宝石を多様な彩を加えてくれています。
「半貴石」
・水晶 7
・シトリン 7
・アメジスト 7
・オニキス 7
・ターコイズ 5~6
・ラピスラズリ 5~6
・フローライト 4
・マラカイト 3.5~4
・ムーンストーン 6~6.5
・タンザナイト 6~7
・スピネル 7.5~8
そのほかパールは4、珊瑚は3、硬度は低いですが宝石のなかまです。
ちなみに金属では貴をつけてもらった金や銀ですが、純度100のものはモース硬度ではどちらも2となり
硬度の点からは落第です。
硬さからだけではなくその希少性も鑑みていますので、硬度7以上のものであっても一般的には「貴石」とされないものもあります。
貴金属・宝石お買取りしています。
貴石・半貴石 大歓迎♪
(ルテニウム,ロジウム,パラジウム,オスミウム,イリジウムはのぞく)
怪しいお買取のお店になって、ますますわからなくなってきました。笑