ロロピアーナは1936年にイタリアで生まれたブランドですが、ロロピアーナの家系はそもそもウールの商いを行っていて、高級ウールとカシミアのサプライヤーとしてラグジュアリーブランドにその素材を供給してきました。近年は自社ブランドの製品化にも力を入れ顧客には「タグやロゴなどは必要ない」「触れるとわかる」とまで言わしめました。その品質の確かさは揺るぎのないものですが大衆には理解される必要がないものだったのかもしれません。
ゼニアやエルメスと比べられることの多いロロピアーナですが、
正しい仕事をしていれば流行に迎合することは必要としない。(と思っていたかどうかはわかりませんが)ファッショナブルな仕事は供給先が担っていた印象を否めませんでした。
2013年にLVMH(モエへネシールイヴィトン)傘下になったとき、グループブランドとの相乗効果、コラボレーションやデザイナーの起用などでこれからはその部分が補われることと楽しみにしていました。
(注:楽しみ≠お買いものする。)
靴やバッグなど年々製品のラインナップが増え、トータルファッションブランドに進化していっています。
素材、お値段、名実ともに世界のトップクラスの製品を揃えています。
今年もWEBサイトで素敵な商品を見てお値段をチェックしてびっくりを楽しんでいます。
(前出の「楽しみ」とはこのことです。)
カシミアとオリラグのブランケット
本日ご紹介するのはこちらです。
見るだけでふかふかな心地よさが体感できるようなこのブランケット。
マウンテンリゾートの別荘 で♪
おすすめと書いてあります。サイズは190cm×140cm。表はオリラグ、裏地はカシミアです。
確かに・・・マウンテンリゾート
フランス、スイス、オーストリア 素敵な山岳リゾートございますね。
窓には雪。早めの夕食を終えてデザートワインを飲みながら暖炉の脇のソファーに深く包まれていたら、日中のスキーを楽しんだ疲れでついウトウトとしてしまった・・・そんな時に「あら。あら。お風邪をひきますわよ。」と掛けるのにぴったりです。
お値段4,767,000円!! 車とかダイヤの付いた腕時計の価格ではありませんブランケットです。
妄想が楽しすぎます。
ビキューナのコート
世界で最も細く稀少とされる動物の繊維「ビキューナ」(ラクダ科の北川景子ちゃん似のかわいい子です。見たいかたはこちら → )とベビーカシミアから作られたコートです。
(その比率 ビキューナ30%、カシミア70%)
お襟のファーは「サーベル」と表記されています。(どんな動物かと検索しましたらタイガーのようです)
こちらのコートのお値段 2,923,000円
気になる方は ロロピアーナのサイトへ どうぞ!
ほんとうのロロピアーナを体感できるのは 「あのブランケット。とっても気に入りました。ゲストの分も入れて6枚届けておいて。」 などと気取らない笑顔で言える人と妄想してみます。
サプライヤーとしてのロロピアーナ
ロロピアーナはアウターブランドのヘルノ、タトラス、モンクレール、マッキントッシュなどに素材の供給もしていたこともあります。
(2017年はヘルノで使われていましたが2018年では確認できていません)
良いウールやカシミヤを求めていくと ロロピアーナ になってしまうわけです。
メンズのオーダースーツの生地で「loropiana」の文字を見かけることがあるかと思います。ポールスミス、ダックス、ヒューゴボス、日本のブランドでもダーバン、ブラックレーベルクレストブリッジやSHIPS、トゥモローランド、バーニースのセレクトショップのオリジナルスーツでも使われています。生地での販売では自社の製品で使っているような最高級の素材からそれよりもお求め安い素材も幅広く用意されている 懐の深い ロロピアーナなのです。
日本の女性用コートでも使われているブランドがありますが、オンワード樫山のブランド23区は今年もロロピアーナのウールを使って発売しています。
ファーつきステンカラーコート(ブラックとベージュの2色展開)です。
お値段は一気に身近になって 151,200円 です。 オンワードのWEBサイトへ
<番外編>オリラグのチャーム ペンギン
こちらは お値段54,000円です。