起毛させた暖かみの感じる質感から冬素材のイメージがあるスエードですが
もちろん冬に限らずオールシーズンで使用していただけます。
同義語のような言葉で 「ヌバック」とか「バックスキン」
ご承知のかたも多いかと思いますが厳密には違いがあります。
目くじらを立てて それは 「スエードじゃなくてヌバックじゃない?」
というほどではないかと思いますが、ご参考までに。
スエードは 革の裏側 を起毛させたもの。
ヌバックは 革の表側 を起毛させたもの。
バックスキンは 鹿革の裏側を起毛させたもの。
(バックスキンのバックは buck(雄鹿) で back(裏側)ではありません。
スエードの革は牛でも羊でも山羊、豚もあります。
しなやかで丈夫なスエードはバッグや靴、ジャケットやスカートなど幅広く使われてます。
語源は スエーデンではじまった加工法であることから suede(スエード)
nubuck(ヌバック)は鹿革の新しい加工法で neo buck(ネオバック)とのことのようです。
柔軟性、耐久性はありますが、起毛させた素材なので耐水性には優れていません。
できれば、ご購入後防水スプレーを施されることをおすすめします。
(シミにならないよう目立たない部分でテストすることをお忘れなく)
・スエード素材って汚れが目立つようで使いにくい。
・デニムに接触してた部分がブルーになった。
・メンテナンスが大変そう。
・いち部分がテカってきてしまった。
・カーフやヌメ革などはクリーム状のクリーナーがあるけれど
スエードやヌバックの汚れはどうしたらいい?
起毛された部分に汚れが付着するので、汚れが付きやすいかもしれません。
ですがブラシをかけて再度起毛させることができるので軽い汚れなら
なかったことにできるかもしれません。
メンテナンス方法と専用のケア製品があれば恐れることはありません。
長期間きれいな状態で楽しんでいただけるはずです。
【馬毛ブラシ】
日常的に使ったあとこまめにブラシをかけるのが理想です。
こちらは柔らかい馬の毛を使用していますので起毛素材だけでなく、革全般で使えます。
ほこりをとって革本来のつやを出します。
たぶんですが・・・生体の牛や羊もブラシをかけてあげると気持ちいいと喜ぶ感じでしょうか。
使ったあとはファーのような長い毛でなくても、起毛素材には見えない汚れが付着したり、毛並みが乱れています。
汚れをとり毛並みをととのえておくだけでも製品の寿命はうんと延びます。
【天然生ゴムブラシ】
こちらは起毛素材専用です。
天然生ゴムのブラシで汚れを吸着させて、サイドのナイロンブラシで毛並みを整えます。
1本で完了するのでかなり便利です。
スエードやヌバック、ムートン素材の靴や服をお持ちでしたらぜひ1つお持ちいただくと便利です。
色がブラシに付着してしまうことが避けられないため
色移りが気になるかたは、薄めの色のものを使うブラシと、濃い目の色のものを使うブラシを
分けていただくほうが良いかもしれません。
【ヌバックボックス】
少しくすんできたなと思ったら使ってください。
こちらは少しハードな荒めのスポンジにゴムを付着させたようなものです。
毛を起こしながら汚れをゴム部分に吸着させて汚れを落としていきます。
*ネーミングは 「ヌバック」 となっていますがスエードにも使えます。
【スエードクリーナー】
目立つ汚れがある場合はこちらを使ってください。
軽石のようなゴム素材になっています。汚れている部分に向けて擦ります。
汚れを落としながら、起毛を再度整えていきます。
毛を起こしてあげるだけで 気になるテカリもなくなります。
【ツイストワイヤー ブラシ】
こちらは広域ナジャケットなどに。
ナイロンと真鍮製のワイヤーで作られたブラシです。真鍮の部分で汚れをかき出すようにブラシします。
【栄養・防水スプレイ】
仕上げにこちらをスプレイしてください。
色の再生・栄養・防水保護スプレーです。
色の種類は無色・黒・茶・こげ茶があります。
無色ならあらゆるカラーに使えます。色が落ちてきている場合には捕色するカラーを選んでください。
栄養を与えながらしなやかにし、フッ化炭素配合で雨や水に対する抵抗力をアップします。
その後乾かしてから 生ゴムブラシで毛並みを整えてください。
大切なバッグや靴 少しのセルフメンテナンス 次第で末永く気持ちよく使えます。
ぜひお試しください。