夏が終わわると秋の気配。
昨日までのバックにファーのチャームをつけただけで秋の雰囲気。
ストールや付け襟 身に付けるものはちょっと早いですが
バックにならOKです。
今年も秋冬のコレクションにファーが登場しています。
個人的な好みで恐縮ですが 「ファーが好き」
ブランドのデジタルカタログを見ているだけで 今年も幸せな気分になっています。
(左上)FENDI
刺繍のフラワーをあしらったシェイブドミンクファーのベルト付きAラインコート。
(右下)GUCCI
エンブロイダリー付き ミンクファー コート
いけないことですが、好きなものはお買取の査定も甘くなってしまいがち。
フェンディのファーストール、ルイヴィトンのファーチャーム、グッチのジャケット
フォクシーのコート・・・
ファー使いのお品物はウエルカム♪ 今年もファーのお買取りアップさせていただきます。
ファーはそもそも動物の皮。防寒のために人間が動物から奪い取って身に付けていると考えると
かなり残酷なこと。
このご時世 ネットで検索したら 動物愛護のかたが投稿した
毛皮になる動物たちの可哀想な姿を
さもありなん的に
切なく悲しそうに写した画像や動画があるんだろうな・・・
(検索しないでおきます。)
動物愛護。
もちろん人間と同じ命の動物です。
そこを考えていると焼肉屋さんも行けなくなってしまいます。
ベジタリアンになる?
霜降りの牛肉。麦飯に牛タン。とろけそうなビーフシチュー。
感謝して。美味しくいただかせていただきます。
ファッション業界では ファーフリー。
ファーを使うことをやめようとする動きも一部で展開されています。
ファーに似せて人工的に素材を作り これまでフェイクファーと呼ばれていたチープで
ファーのニセモノ的ダークな呼び名から 「エコファー」と前向きな呼び方になり
素材自体も以前のような手触りの悪さもなくなってリアルなファーに極めて近づいてきています。
お値段もエコファーだからといって安いわけではありません。
MIUMIU ファーサンダル
(左上)2016年春夏 エスパドリーユタイプ リアルラムファー お値段¥67,000
(右下)2016年秋冬 ビジュー付スリッパタイプ エコファー お値段¥126,000
そもそもの防寒目的ならば、インフラも整備され環境もよくなった今では
それほど必要な地域はかなり限られているはず。
ファーを着ている人に生卵を投げつけたり、抗議の座り込みをしたり・・・
ブランドのショーウィンドーに抗議の落書き。
ファー愛好者やメーカーと動物愛護の団体とは何かと小競り合いがありましたが、
全てのお客様がそれを望んでいるわけではないので
ファッション界で重要な素材であるファーを使わない。と決断することは
メーカーにとって大変なことと思います。
ご自身のペットのわんちゃんをたいそう可愛がり ファーのコートを着てお散歩。
全く違和感がないわけではありませんが、
これまで洗脳されてきたファーとの歴史。
「わかってはいるけれど」 やっぱり魅力的なファーです。
2016年にジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)がファーフリー宣言をして
一切の毛皮を使用しないこととしました。
アルマーニのミンクのストールもムートンのコートもレッキス襟のコートも
今後は人工ファーになるわけです。
ファーを使わない宣言をしているブランドは他にもあり
「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」
「カルバン クライン(CALVIN KLEIN)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」
などがあります。
http://www.furfreealliance.com/
日本では NPO動物実験廃止を求める会 で掲載されています。
企業の社会的責任としてブランドのポリシーとして ファーフリーを掲げているわけです。
ステラ・マッカートニーは自身がベジタリアンであることから企業自体もベジタリアンカンパニーと
宣言してそれは徹底しています。
ファーだけでなくレザーも含みあらゆる動物の革を使わないだけにとどまらず
ダウンやフェザー、アンゴラも使わない。
フレグランス製品も動物実験をしない。
幾許もの動物にストレスを与えないとしています。
更には環境被害があるとされるポリ塩化ビニルも使わず、ダメージデニムの製作工法
「サンドブラスト」も作業員の健康被害を考えて使わないとしています。
この徹底した姿勢。
かっこいい。
ステラマッカートニーWEBサイト
http://www.stellamccartney.com/jp
繊維工業技術の発展でファーやスエードの素材感を再現できるようになった今
リアルなファーを使う必要性を考えてみなければいけないのかもしれません。
自分の使うものがどのようにして製品になってきたか その過程を知った上で製品を選ぶことが
消費者の責任のように思います。