ルイヴィトンのポップアップストアが期間限定でニセコにできたということで、スノーリゾートのことやニセコが気になっています。ハウスオブグッチでもマウリツィオが脱税の捜査から逃亡した先はサンモリッツの別荘。スキー場ではファーストトラックをあざやかに滑り下りてきて、山麓では大勢の友達とワインを飲みながら華麗なランチを楽しんでいました。そうそう富裕層の冬の過ごし方のひとつにスノーマウンテン。
ニセコも上質な雪質と美しい景色、北海道ならではの美味しい食事や温泉で今や海外からのお客様が冬場には8割を超え海外からも認知されるスノーリゾート地になっているらしい。
モンクレールやマックスマーラ、ブルネロクチネリ、ロロピアーナ。世界に通用するスノーリゾート地にはハイブランドの店舗やシーズン限定店舗があることは珍しくない。日本人に比べて海外の富裕層のリゾート滞在は長く、その間に必要なものが発生する場合や今日はスキーをお休みしてショッピングしましょう。なんてこともあるわけです。ルイヴィトンもフランスのクーシュベル1850、スイスのサンモリッツ、グシュタード、クラン=モンタナ、アメリカコロラド州のアスペンにも店舗があり、コロナ禍前から「もしかしてやってくる?」とささやかれていたルイヴィトンのニセコ店ですが、2023年は通年での店舗とはならず、期間限定でのオープンとなりました。
ルイヴィトンのポップアップストア ニセコへ行くには?
正式な名称は ルイ・ヴィトン ニセコ ウィンターリゾートポップアップストアです
住所は 北海道虻田郡倶知安町字岩尾別 328-47 北海道の後は読みにくいですよね。(あぶたぐん・くっちゃんちょう・あざいわおべつ)と読みます。
ニセコと呼ばれている地域は虻田郡のなかでもこれまでは主にニセコ町と倶知安町でしたが、年々ニセコの名前をつけるエリアは拡大されてきていて今では虻田郡全体がニセコと認識されるようになってきています。
この虻田郡は以下の町と村からできています
豊浦町(とようらちょう)
洞爺湖町(とうやこちょう)
ニセコ町(にせこちょう)
真狩村(まっかりむら)
留寿都村(るすつむら)
喜茂別町(きもべつちょう)
京極町(きょうごくちょう)
倶知安町(くっちゃんちょう)
虻田郡全体の面積は1,527.84km²で 東京23区の2.5倍、そんな広さで人口はたったの42,359人。
人口密度27.7人/km² 、ちなみに日本でいちばん人口密度の高い東京都豊島区と比べると8,000分の1
ニセコへの行き方は 札幌千歳空港から車で150分、札幌駅 → 小樽駅 → ニセコ駅 JR利用時150分
(北海道新幹線:新函館北斗駅から延伸建設中)
ニセコを目指せ!で、ルイヴィトンのポップアップストアにたどり着ける?
拡大されつつあるニセコエリアですが、虻田郡は東京都23区の2.5倍 どこを目印に行ったらいいのでしょう。ニセコにはいくつかのスキー場がありますが、ニセコアンヌプリ山(1,308m)の裾野に広がるスキーエリア「ニセコユナイテッド」付近にはヒルトン、リッッカールトン、パークハイアット、など海外資本のエクセレントなホテルやハイクラスなバケーションレンタルハウスが揃っていてニセコの主要エリアのひとつになっています。(開業を予定しているアマンはここから少し離れたニセコモイワスキー場エリアです)
この「ニセコユナイテッド」は、ニセコアンヌプリ国際スキー場、ニセコビレッジスキー場、ニセコグラン・ヒラフスキー場、ニセコHANAZONOスキー場、4つのスキーリゾートが集合して広大なスキーグラウンドを形成しています。
HANAZONOスキー場のパーク ハイアット ニセコ にあります
「ニセコユナイテッド」の一角、ニセコHANAZONOスキー場エリアに2020年にオープンしたパークハイアットニセコがありますが、その敷地内にあるイベントビレッジにルイヴィトンのポップアップストアができています。ルイヴィトンニセコを目指すにはレンタカーのナビに「ニセコのパークハイアットホテル」と入れるか、タクシーの運転手さんに告げればたどり着きます。
ちなみに今回このポップアップショップの象徴としてよく見かけるこの写真
遊牧民のテントのようなユルト。
背景にパークハイアットが見えています。このユルトが設置されているのはニセコHANAZONOスキー場のゲレンデ。オブジェということで、入ることはできません。ですがゲレンデイン・アウトできるホテルとの近さをわかっていただけると思います。
てっきりこれが店舗と思っていました。
いやいやいくらなんでも「小さすぎやしないかい?」「もしかして広い店舗につながる地下道の入口?」「ゲレンデから雪をもりもり頭や肩に乗せてお客様が入店してきた時はどうするのかしら・・・」と妄想していたのは私です。
店舗は右手のホテル棟と少し高さのあるレジデンス棟をつなぐ共有施設エリアのイベントビレッジにあります。
ポップアップストアはいつまで?営業時間は?
今年は常設店舗ではなく期間限定の店舗となりました。2023年12月15日(金)から2024年2月25日(日)までで、期間中お休みはなく毎日12:00~21:00までの営業となります。(最終日は17:00閉店)期間中ニセコへ行く予定のあるかたはゲレンデのルイヴィトンゲル、ポップアップ店をご覧になってください。
ルイヴィトンのゴンドラはどこで乗れる?
こちらもどこかの記事で見かけたことがあるのではないでしょうか。ゴージャスなルイヴィトンのゴンドラ。先ほどのユルトの先に乗り場が見えるHANAZONOシンフォニーゴンドラ(10人乗り)で、ホテルの目の前が乗り場になっています。
このゴンドラはTBSの「N解説」で「シートはフランスから取り寄せたレザーでできている」とのことでしたが、それは誤解ないように付け加えますと、ゴンドラをルイヴィトンが提供したわけではなく2021年にこのゴンドラを新設したときからの仕様で、今シーズンはポップアップ店の開催に合わせてゴンドラの外観にルイヴィトンのラッピングを施しています。このゴンドラはニセコユナイテッドをつなぐものではなく、ややゆるいコースを降りてくるホテル専用に近いゴンドラになっています。隣にあるHANAZONO第1リフトがニセコユナイテッドをつなぎますが、こちらのリフトも本革レザーシートで更にこちらはヒーティングもついています。
このゴンドラですがルイヴィトンのラッピングが施されたからと言っても特別料金ではありません。ゴンドラ一往復大人2,800円、地元新潟の苗場スキー場のゴンドラも同じ価格ですので、まぁ一般的なお値段です。スキーヤー、ボーダーのかたはニセコユナイテッド全山共通1日券などを使って楽しまれることと思います。
パークハイアットニセコHANAZONO
このパークハイアットニセコは100室のホテル棟と80室のレジデンス棟があり、半露天風呂を完備したスイートもあります。デベロッパーと所有はPCPD(パシフィック・センチュリー・プレミアム・ディベロップメンツ・リミテッド)というバミューダに本社のある香港企業で、ホテルオペレーションはハイアットが行っており、販売されたレジデンスは1部屋35㎡~304㎡の広さで1.5億円から5億円程度の相場感のようで、所有者によっては使わない時期にはホテルへ貸し出しを行っているお部屋もあり、キッチンやランドリーが備わったお部屋で別荘気分を味わうこともできそうです。お値段の点をさらりと通過してしまいましたが、このお値段が高いのか安いのかは私ごときでは考えも及びませんが、情報では所有者の国籍は日本人が50%、外国人が50%くらいとのこと。日本の環境下で開発から所有、楽しむ人達全てが外国人で完結していたらなんだかなと思っていたので、日本人の富裕層がいてくれることに少し安堵しました。
商品の品ぞろえは?ニセコだけの限定品はある?
ポップアップとなっていますが、メンズ、レディースともに服やシューズから時計、ジュエリーなども揃うフルラインナップの店舗となっています。当然場所柄スノーブーツやスキーボード、スキーヘルメットなどはスキー用品の在庫は特に充実しています。
東京に来たけど帰国する日を先送りしてニセコ寄って行こうか・・・なんて時にもちょっと寄っていただければルイヴィトンでスキー用品を全て揃えることができそうです。
・トリコロールモノグラムパファジャケット
¥649,000
・トリコロールモノグラムジョギングパンツ
¥299,200
・アスペン・ライン アンクルブーツ
¥260,700
・Skis Monogram Stripe L
¥1,276,000
・LV スノー2.0(ゴーグル)
¥184,800
今日現在、どれもご用意がありましたので、手ぶらでも安心してニセコにお越しください。
残念ながらリペア部門は備えてありません。持ってきたバッグのファスナープルがとれちゃったといった緊急の修理はできないようです。新しいものを買っちゃってください。
日本限定のお財布や、世界のブティックに先駆けて日本先行販売のお品物などもありますので、インバウンドのお客様はどうぞお立ちよりください。ご近所へのバラマキお土産やご来日の御しるしにお求めいただけましたら嬉しく存じます。ニセコポップアップ店だけの限定商品はないようですが、「トナカイに乗ったヴィヴィエンヌ」のホットスタンプをご用意しています。スタンプを施せるアイテムは限られますがルイヴィトンの御朱印ですのでご来場記念に押してもらってください。
ホットスタンプのお話はこちら
なぜルイヴィトンが出店したのか?
世界の富裕層たちが認めるスノーリゾートの条件は上質な雪質もさることながら、富裕層が満足できるスキー場の設備、滞在期間不自由のない宿泊施設があるかが重要です。
満たす要件はコースのレイアウトが良く、スキーイン&スキーアウト(スキー場に直結したホテル)、できれば人混みを避けたプライベートな雰囲気でスキーを楽しめること。これに対応するプライベートコースや高速のリフトやゴンドラがあり、それらへのアクセスのよさ、リゾート内に5つ星もしくはそれ以上のホテルやコンドミニアムがあり、満足できるサービスやスキーバトラー、プライベートシャトルなど、滞在中に至れり尽くせりの贅沢で快適な宿泊体験ができることが求められます。
高級なレストランやバー、エンターテイメント施設、スキー以外のアクティビティやリラックスできる施設(スパ、温泉、ショッピングエリアなど)があるかどうかも大切になります。
スキーの後には暖炉のそばでシャンパーニュやカクテルを飲み、家族や仲間と楽しい時間を過ごすのは世界のトップスノーリゾートではごく自然なことだからです。
世界には雪質も施設も備えた歴史ある名門スキーリゾートがいくつもあります。カナダのウィスラー、フランスのクーシュヴェルやシャモニー、アメリカのベイルやアスペン、スイスのサンモリッツ、イタリアのコルティーナ・ダンペッツォ・・・これらはアメリカ、ヨーロッパに限られていて、ニセコは設備や施設の部分ではまだまだ肩を並べることはできなくても、アジアエリアではトップであり、ルイヴィトンが得意とするアジアの富裕層たちは距離的なハードルの低いニセコに集まる。篩に残る金に効率的なアプローチができる場所なのです。