ご承知のかたも多いと思いますがルイヴィトンではご購入時商品にイニシャルを入れてくれるパーソナライズサービスがあります。personaliseとは個人的なものにすること、個人に応じて変更したり作り変えたりすること。そのひとつしてお名前のイニシャルを入れていただけるわけです。
↑ このようにお名前の頭文字を入れることができます。
こちらはホットスタンプ。いちばん手軽でカラーバリエーションも豊富。店頭でも少しの待ち時間で行ってもらえます。手前の「T.A」ヌメ革に入れたものはゴールド色、奥手の「M.S」ダミエレザーに入れたものは素押し(カラーなし)です。
エルメス、ゴヤール、グッチ、ロエベ、アニヤハインドマーチなど他のブランドでも同様のサービスを行っておりますが、ルイヴィトンはイニシャルの大きさやカラーも多く、ほぼ全ての店舗に刻印するそのマシーンを設置して積極的に対応しています。
イニシャル入れる派?入れない派?
実際には入れる派と入れない派では圧倒的に入れない派のほうが多いようで、イニシャルを入れるのはダサいというご意見もネットで見かけますが、私はイニシャル入れ推奨派です。そもそもお名前を漢字で表記することの多い日本人にはイニシャルへの馴染みがない(確かにそれはあるかも)結婚すると名字が変わってしまう(そこも問題)ことも影響しているのかもしれません。よくよく考えてみたら、「LV」というロゴ自体がイニシャルです。日本とは文化が違いますが、誰かのイニシャルよりご自分のイニシャルを付けるほうが本来の姿ではないでしょうか。
また子供じゃないのですから持ち物に名前を記すってどうなの?というご意見もありました。名前と考えるといろいろなことも気がかりで重たくなりますが、スタンプ、自分の記号をつける、おしるし、既製品をオリジナルにすると軽く考えていただいたら、それほど抵抗はなくなるのではないでしょうか。
パーソナライズの魅力
既成の商品にちょっとプラスして自分だけのものにすることの魅力を今回全力でご説明してみます。もしこれを読んでいただいてこれまでサービス自体は知っていたけど抵抗があった。でも「なんだかやってみたくなったかも・・・」と思っていただけたら嬉しいです。そうは言っても使わなくなったときに買取りの金額が下がるんじゃない?消すことはできる?なども併せて解説します。
ルイヴィトンの商品をご購入時「入れるも、入れないことも自由」おまけのようなサービスです。フレグランスボトルやジュエリーへの刻印もありますが、今回はバッグやお財布などに入れるホットスタンプ、ハードケースのペイント、カスタムオーダーのマイヘリテージについてご案内します。
【バッグや革小物に】機械で入れるホットスタンプ
こちらがいちばん手軽にできるもので小物や一般的な商品向けにイニシャルを入れるものになります。プレス機のような機械でカラーのシートをメタル製の活字で押してスタンプします。 (こんな説明でもしもご理解いただけたら素晴らしい想像スキルです)
どの商品にも入れることができるわけではなく、小物を中心に、バッグの場合はストラップの部分やネームタグの付いたものはネームタグに入れることができます。入れることのできる商品が決まっているだけでなく、入れる位置もどこでもいいわけではありません。美しくおさまる場所、デザイン的に許容される位置が決められています。
上記はホットスタンプイベントでの様子ですが、基本的なイニシャルスタンプは各店舗でスタッフのかたに常時行ってくれます。
イニシャルは名前に限らない
イニシャル=お名前 と限定してしまうと考える余地が少なくなりますが、その縛りを解くと入れるアルファベットを考えたり+カラーを選ぶ楽しさは思いのほかにワクワクします。アルファベットを入れるだけで世界でひとつだけのものに変わるのです。世界中に同じものを使っている人はたくさんいますが、それとはちょっとだけ違うのです。自分が選んだ文字を刻印してもらうことで何より出来上がりは「私のもの!」という愛着が一気に高まります。
こちらはオンライン購入にもオーダー可能で、好きな文字を入れてもらうことができます。店舗でもオンラインの場合もバーチャルで出来上がりを予め繰り返し確認できます。
ご購入時に入れなかったとしても、後日「やっぱり入れてもらえば良かった・・・」ということでもOKです。商品がひどく劣化していてスタンプをきれいに施せないというような状況でなければ対応していただけるはずです。
I.L.Y → せっかくのギフトに「キモい!」と言われませんように。喜んでいただける相手かどうか慎重にご判断ください。
店舗で行ってもらうほうがおススメです
オンラインでは選べる活字に限りがありますが、店舗の場合はイニシャルの大きさを選択できたり、アルファベット以外に数字もいれることができたり、
店舗によってはその店舗限定の絵柄スタンプもありますので、店舗で体験されるとよりこの「おまけ」を楽しむことができるはずです。可能ならば店舗へ行くことをおすすめします。
イベントは更におススメです
先ほどからも書いておりますが、スタンプには基本的なルールがあります。ときおりポップアップでホットスタンプイベントを行っています。その時には入れることのできるイニシャルの数が増えたり、(通常3つ→5つとか7つ)アルファベットに陰影を入れられる。大きさを変えられる。色を複数使える、入れる位置の自由度が高くなる、
店舗限定のスタンプやイベント限定のスタンプが出現したりします。このイベント告知は見逃さずぜひ体験していただきたいです。
時々しか購入できませんがスタンプを入れることができる場合は、私はほぼ入れてもらっています。
商品によって入れる位置の革の色やルイヴィトンのロゴ刻印の色とマッチするようにスタンプのカラーをその時々で選んでいました。
また入れるアルファベットもその時の気分で(笑)変えてきましたが、全て同じ色と同じアルファベットで揃えていたらそれも統一感があって良かったな・・・と思っています。
【ハードケース】手書きペイントのイニシャル
こちらはハードトランクに入れる場合でラッカー塗料のようなもので手書きでペイントします。
入れる場所や大きさ、カラーを店頭でカスタマースタッフと相談しながら決めます。無料ですが、出来上がりまでに6週間くらいかかります。
ヴィンテージのトランクでもたびたび見かけるもので、伝統的に行われてきた方法です。
PERSONNALISATION 個性化(あなただけのルイ・ヴィトン)
鞄は、個性のないアクセサリーではありません。鞄にあなたの刻印をつけ、あなたの好みの色を選び、同じ厩舎のジョッキーが同色のジャケットを着るように鞄をコーディネイトしてみましょう。鞄にあなたのイニシャルをつけたらいかがでしょうか。今世紀初頭の伝説のトランクを御覧下さい。それらのトランクは、持つ人の個性に合わせて作られていました。こうした旅のお供に、あなた自身のマークを入れてみませんか。空港の待合室でも、ホテルのロビーでも、あなたらしさを演出できるはずです。これは、決して無駄な贅沢ではありません。ルイ・ヴィトンの伝統が必要とする贅沢なのです。
このようにルイヴィトンは以前よりお洋服と同様に鞄でもあなたらしさを出してください。と個性化を推奨しています。トータルでコーディネイトするもののなかにルイヴィトンのバッグも混ぜてくださいね。空港やホテルでトランクを見た時に「おしゃれなトランクね。持ち主のかたのセンスの良さを感じるわ」と思われるようじゃんじゃんやっちゃってください!と言っております。
例えにあげられている今世紀初頭の伝説のトランクはこのような感じです。
「伝説のトランク」より
このハンドペイントは通常にはイニシャルとラインの対応でしたが、更に進化しているというか原点回帰してもっと個性化に応えるべく、ペインターがご希望の絵をペイントすることを始めました。上記の伝説のトランクにあるようなユニークな絵柄を施しませんか?という提案と思われます。
フランス国旗を描いたものはMISS FRANCE に与えられる(副賞のようなものと思われます)トランクにペイントされたもの。1900年代にフランスのファッション業界で活躍したPAULPOIRETのトランクに描かれたブルーの日の丸とインドネシア国旗を縦にしたものの組み合わせのような謎の絵柄(上記画像左)はフランス語で白地に水玉=ポア、右部分の白地に赤の縞=レ ご自身のお名前ポアレの音を図柄で表したもの。まるでクイズ?暗号?のようですが意味を知るとクスッと笑ってしまいそうです。
あなただけのイラストも入れることが可能に
現代での提案のひとつとして例えば飼っているペットのお写真を持ち込んで描いてもらう。ライフワークとなった趣味の電車。ご自身でデザインしたキャラクター。ラッキーナンバーをデザインして描いてもらうなど確実に世界にひとつのお品になります。ハードケースにアートを施す究極のパーソナライズです。
お客様からのオーダー品を写真でいくつか見せていただきましたが、家族の似顔絵やお花の絵でデコレーションされたものなど、大切なものを入れる唯一無二のケースに感動しました。
既定の大きさのイニシャルは無料ですが、デザインされてイニシャルが大きくなったり、ラインを全体に入れたり、特別な絵柄を描くなどは有料なってきます。
.
シルクスクリーンプリントのマイヘリテージ
こちらはスピーディやネヴァーフル、トロリーのホライズン、手帳や長財布、パスポートケースなどにイニシャルやラインをシルクスクリーンプリントで入れてもらうことができます。
こちらはオンラインサイトでご自身でシュミレートしながらご注文いただくことができます。
こちらのネヴァーフルPMサイズで通常の既成タイプより約60,000円ほどお値段が高くなります。
パーソナライズされたものはお買取りの場合はどうなる?
お買取りはできます。お買取りのお値段は・・・イニシャルの入っているものと入っていないものとを比べた場合、残念ながらお値段は下がってしまう場合が多いです。パーソナライズをおすすめしておきながらやっぱりお買取りのお値段下がるんかい!!と思われていますよね。絶対思われていますよね。
はい。心苦しいのですがお買取り価格は下がってしまうかと思います。
お買取りのお値段が下がるなら入れたくないわ。と思われたかたへ。選んでいる時を含め、使っている時間にお買取り価格の減額に勝る楽しさがあります。プライスレスです。ワクワク感。もしかしたら誰かとの会話の始まりになるかもしれません。落とし物の目印にもなります。お買取り価格の減額に勝る楽しさきっとあると思います。・・・あるかもしれません。
買取り価格はどれくらい減額される?
施された場所や大きさ、色、入れたアルファベットでも減額具合は微妙に変わってきます。
例えば、
・目立つ場所にある場合と、見えにくい位置にある場合
・色が目立つ場合と、目立ちにくい色の場合
・具体的な名前になってしまっている場合
↓ ヤフーオークションから画像をお借りしてきました
イニシャルはナシで店舗限定のスタンプだけであればお買取りのお値段に大きな変化はありません。もしくは店舗オープンやPOPUP限定のもので、もう2度と押してもらうことができないものとなるともしかしたらお値段が上がるものもあるかもしれません。
入れたイニシャルは消せる?
結婚や離婚で名字が変わることもあります。自分の歴史としてそれもまたよし。と言いたいところですが、消したいこともあるかもしれません。マイヘリテージのプリントは消すことはできませんが、ホットスタンプとハードケースのペイントはなんとか可能です。
ホットスタンプの場合
プレスしているため凹凸がついています。プレスした上にカラーのシートを貼りつけていますのでカラーシートを無理やり剥がすことができても跡が残ります。押し加減で凹凸のハッキリしたプレスの深いものもあれば、薄いものあります。浅い場合は目立ちにくくなります。おすすめしませんがどうしても消したい場合にはお試しください。
ハンドペイントの場合
ペインターのかたに手作業で美しく書いていただいたものを消すのは大変忍びないのですが、ラッカー絵具を剥がずことができます。
パーソナライズしてみませんか?まとめ
いかがいかがでしょうか。イニシャルいれてみたくなった。お買取り価格が下がるのなら絶対入れたくない。それぞれのご感想をお持ちかと思います。今回はルイヴィトンでのパーソナライズをご紹介いたしましたが、アニヤハインドマーチやゴヤールもユニークなサービスを行っています。いつかご紹介できればと思います。