ルイヴィトンのアクセサリーポーチ
ポシェット・アクセソワールが今とても人気になっています。
アクセソワール 全世界的に売り切れの状態
まあ それはよくあることで、
新作で好調なものは初期の入荷数が少ないことでなかなか手に入れられない。
定番品も誰か有名人が持っていた。ドラマで使われていた。
何かの要因で人気が再燃して急に売り切れになってしまうことはこれまでにもありました。
人気のある商品は 水が高いところから低いところへ流れるように
どこかの国で人気になると、SNSを使ったり、フリマサイトやバイマでの販売
世界中の情報網を張り巡らしているバイヤーが買い付けに動き、あらゆる地域の商品が
その国に自然と集まるようになっているのが現状です。
1999年頃 バケットの大きいサイズが突如として姿を消しました。
リセールしている私どものようなお店でも 「ルイヴィトンのバケツ(当時は日本名のバケツで呼ばれてました)ありますか?」「入荷したら連絡いただけますかか?」お問い合わせが日ごとに増えていくのです。
さすがにこれまでと動きがあきらかに違う。となると「何かがあった」と気が付きます。
このバケツの時は「ナオミ」でした。
↑「ナオミ」って? 20年以上前のことなので時代が変わっていますのでいちいち誤解がないように説明が必要です。現在 「ナオミ」と言ったらテニスの「大坂なおみ」かニューヨークへ在住インスタグラマーの「渡辺直美」ですが 違います。ファッションモデルの「ナオミキャンベル」でした。(誰?それって言わないでーーー)
今回のアクセソワールはどうしたのでしょう
・ドラマで使われていた 説
「セックスアンドザシティ And Just Like That…」や「億万長者と玉の輿 -セレブ妻は楽じゃない」
でもセレブのかたの普段持ちバッグで見かけたような気がします。
・使い勝手がいい
コンパクトなバッグが人気の昨今、肩からかけたりストラップを外してクラッチバッグとしても使えて
性差を選ばないところも人気の要因かもしれません。
アクセソワール 中古市場のお値段が高騰しています。
こちらはヤフーオークションでの落札履歴です。
過去180日の落札相場の平均が 42000円 です。
画像のいちばん上の商品はストラップは付いないのにもかかわらず21000円で落札されています。
人気の様子が尋常でないことがうかがえます。
過去にお持ちになっていたかた、もう何年も前に売っちゃった。というかたには
本当に申し訳ありません。全国の買取り店になり代わりお詫びします。
その時のお買取りお値段を思い出さないでください。
2000年頃にもこのアクセサリーポーチはとても人気で
ルイヴィトンを好きな方は誰もがお持ちだったというくらいの所持率でした。
ですので、そのブームが去った2007年~2013年くらいまでは
暗黒の時期ともいえます。「人気のあったものは、その後の買取り相場は下落する」そのためです。
アクセソワール はポーチだった
発売当初は「バックインポーチ」という位置づけでした。
ポーチにストラップが付いたもの。
ルイヴィトンのバッグには内ポケットやコンパ―トされたものが少なく
バッグの中の物をこの(別売り)ポーチに入れておきましょう
そうすることでバッグの中で迷子になってしまうことがありませんよ。
ストラップを取り付ける金具(Dリング)をバッグの内側に付けておきましたよ。
そこにストラップをつないでおけばポーチを置き忘れたりすることがありませんよ。というものでした。
よもやこのポーチをバッグのように単独で使うことは想定されていませんでした。
ところがそれを 「ストラップを対側に留めたらプチバッグとして使える」ということで
ファスナープルに引っかけてバッグのように使い始めたのです。
(はじめのころは対側にストラップを引っかける金具は付いていませんでした。)
当然ですが使っているとこんな風にファスナーが開いてきます。
ファスナープルに想定以上の負荷がかかるので故障も出てきます。
そのためルイヴィトンでは「そのような使い方を推奨しておりません」ということまで言っていましたが
とうとうルイヴィトンで対側にDリングを付けてフックできるように仕様変更をしたのです。
リーズナブルに買えるバッグ♪
このあたりから爆発的に人気が出て、モノグラムのお財布、アクセサリーポーチは必須アイテムとなったのです。
アクセソワール 過去と現在のお値段
先ほどリーズナブルに買えるバッグ と申しましたが
当時のお値段が 1999年 Dリングが付かない時は確か18000円 でした。
リングが付いて23000円にお値段が改定になったと記憶しています。
古いカタログを出してきて確認してみました。
1999年当時のカタログです
1999年~2000年にかけてセブンヨークで使っていたルイヴィトンのカタログ
1993年 16000円
1999年 18000円 → 23000円 となっていました。
当時は為替の変動でお値段が年に数回見直されていて
その翌年に 23000円 → 26000円 と変更になっています。
22年前のお値段を見て 「安っ!」と驚かれたのではないでしょうか。
アクセソワール現在の価格
逆に当時お持ちになっていたかたにとりましては現在の価格は信じられないことと思います。
驚きますよ。
心の準備はいいですか?
じゃーん。 なんと 155100円です。
こちらは税込み価格ですので本体価格は 141000円
(2022年11月価格改定されて 145000円 税込み159500円になっています)
(追記:2023年7月価格改定されまして 171000円 税込み188100円になっています)
あのアクセサリーポーチが? はい。そうです。
ルイヴィトンの公式サイトの画像をお借りして参りました。
引用:ルイヴィトン公式サイト
ご参考までに
フランスを含むユーロ圏では 950,00€ (本日のEURO為替相場134円)=127300円
アメリカでは $1290.00 (本日の米ドル為替相場129円)=166410円
となっております。
1999年の価格 23000円と比べますと 6.7倍です。
物価上昇分を考慮しても値上がりし過ぎじゃない!?
同じ時期でモノグラムスピーディ25㎝のお値段を比べてみると
スピーディ25は
51000円:163000円 168000円 で3.29倍です。
だいたいスピーディに近い金額ってことがおかしいでしょ。
原価的に高いと想像するヌメ革のハンドルが2本も付いたスピーディとお値段があまり変わらないなんて。
何があったのアクセソワール!!
かなり進化しています。アクセソワール
20年前のアクセサリーポーチとは変更箇所がたくさんあります。
名前はPOCHETTE ACCESSOIRES NM
NM(ニューモデル)となって 先ず品番が変わっています M51980からM40712へ
内側は以前と同じキャンバス素材ですが、マチのないポケットが付きました。
バッグになっていた
サイズもロングウォレットを入れられるようにひとまわり大きくなっています。
横21cm×高さ12cm×マチ2.5cm でしたが 23.5cm×13.5cm×4cm に
ヌメ革ストラップも32cmくらいでしたが52cmとなってゆったりと肩からかけられます。
見た目はあまり変化がないように見えますが、手に取っていただくとわかります
いちばんの変化は底が硬くなっていてしっかりしています。以前にはなかった 自立 します。
もはや別物です。 ポーチからバッグに昇華しています。
新生アクセソワールは完売しておりまして、見た目に似ているので以前のお品の相場も上がっているというわけです。
先ほどご覧いただいた ヤフーオークションの落札相場には 旧タイプの品番「M51980」を入れて検索しています。
それであの平均落札金額ですので新しい「M40712」が含まれているわけではないようです。
2000年前後にご購入されたお品できれいにお使いになられていたら
ご購入時の価格を超えるお買取り価格になってくると思われます。