2017年秋冬 ルイヴィトンメンズコレクションSupremeとのコラボ。
スゴイことになっています。
発売された東京南青山のポップアップストアには長蛇の列で抽選券が配られ、
商品がなくなったということで販売予定期間を短縮して店舗はクローズされるし、通常のブティックでの販売は中止。
(後に抽選で名古屋、大阪、福岡の3店舗で購入可能となりました)
商品のプレミア具合が尋常でない。
45万円のバッグが転売されて200万円で売っている。
10000人並んだとか 前夜から並んで購入できる抽選の当選確立が3%ってどれだけの狭き門。
それでは並び屋さんも出るでしょう。購入権利を即金で60万円で購入する人も現れるでしょう。
恐喝されるかもしれません。(笑)←いや冗談でなく。
ルイヴィトンではこれまでにも人気が高く、2次市場でプレミア価格となるものが
いくらでもありましたが、今回の商品が最高となることでしょう。
日本だけでなく発売された全世界8カ国いづれでも激しい争奪戦だったようですが
ルイヴィトンのメンズ部門アーティスティック・ディレクター キム・ジョーンズ が好きだということで実現したこのコラボ。
ショー以降、商品の詳細や販売の方法などはプレスリリースを控えているあたりルイヴィトンもお人が悪い。(笑)
予想以上の結果に笑いが止まらない感じでしょうか。
キム・ジョーンズのインスタグラムでのリークが話題となってしまって
後に削除される。というネタバレからスタート。(今から思えばそれもセンセーショナルな演出だった?)
コレクションの予告フィルムでのストリートっぽい感じから確信に変わり
2017年1月にパリのパレ・ロワイヤルにて開催された2017秋冬メンズ・ファッションショーで
日本から招待された芸能人のメンバーも「なるほどね。」でした。
古くからのルイヴィトンフアンとしては
いったい何が起こっているの?
Supremeのロゴキャップやパーカーを見たことはあるけどこの騒ぎはなに?
いまさら聞けない Supreme って何?
読み方は 「シュー」と伸ばさず「シュプリーム」と発音するようです。笑
創立者はニューヨークのJames Jebbia(ジェームス・ジェビア)
ネットで検索したら こんなかたらしい。
1989年に ニューヨークで 「Union」というセレクトショップを始めたのがはじまり。
こちらもストリート系のブランドを扱うお店だったのですが
(ちょっと待った。ストリートの定義が何なのか。検索してみると・・・
街頭が発信元になっているファッションや音楽、映画などの総称。ラフなストリートファッションをした若者。とのこと。
ファッションアイテムとしては Tシャツ、パーカー、ニットキャップ、デニムジャンパー・・・と書いてありました。)
その後1994年にスケート(ローラースケートとかスケートボードのことらしい)を好む人たち向けに
はじめたオリジナルブランドが 「Supreme」ということ。
現在はニューヨークのほかにロサンゼルス、ロンドン、パリ、日本では代官山、原宿、渋谷、名古屋、大阪、福岡に店舗があります。
商品のお値段はTシャツで7,000円~10,000円、パーカーで20,000円~ まぁ通常の価格なのですが
人気が高く売り切れになってしまうので、平行輸入店やバイマなどでは定価を上回った価格で販売されるようになっています。
オンラインショップもあるようですが、現在日本ではどうやら瞬殺状態で買うことを悩んでいる間もないらしいです。
http://www.supremenewyork.jp/index
ここで店舗展開で気になったかたも多いと思いますが
「日本多くない?」
そうです。
世界的に人気なのでしょうが取り扱いをしていた代理店の広報活動が上手だったこと。
雑誌の掲載、ファッションリーダーの起用、
わかりやすさと真似をするのが好きな国民性から
日本で特に支持されたためでしょう。
シュプリームとのコラボ
シュプリームはこれまでに多数のビッグメーカーとコラボレーションをしています。
その数100メーカー(アーティスト)とも言われています。
「NIKE」 「THE NORTH FACE」はカテゴリとしてそんなに遠くないところに存在しているように思いますが
「コムデギャルソン」や今回のルイヴィトンも加えて異世界の人たちに周知されることになっています。
それだけに旬で影響力があるということ。
認められている証です。
私の心のもやもやがあるのは、確か2000年ごろ シュプリームがルイヴィトンのモノグラムを
パロディにしたようなアイテムを発売したときにルイヴィトンから警告を出していること。
当時見たときは、稚拙なもので、確かにルイヴィトンを連想させるけれどルイヴィトンと間違ったりするような
ものではなく、おちゃらけた感じでしたが見ていてあまり気分がいいものではなくルイヴィトンからアウトということで
「当然だよね。」と感じていました。
そのルイヴィトンが時を経てコラボレーションです。
どこに真実があるかわかりませんが、キムジョーンズが懇願した。となっていました。
古いルイヴィトンフアンとしては
なんだか釈然としないのですが
たくさんの人が狂喜乱舞して喜んだ夢のコラボということですから
いいですよ。多くの人がハッピーになったのなら。
企画した人 嬉しい。
ルヴィトン 嬉しい。
シュプリーム 嬉しい。
買えた人 嬉しい。
転売して利益を得た人 嬉しい。
プレミア価格でも並ばずに買えた人 嬉しい。
みんながWIN WIN ですから いいことなのです。
普通のブランドなら 古くからのフアンが「売れるなら何でもいいんかぃ!!」と
興ざめする。ということがあるかもしれませんが
ルイヴィトンファンは病的にとりつかれていて懐が深いのでそんなことは気にしません。
更に季節が変わるとルイヴィトンは何事もなかったように
歴史あるメゾンに戻るのです。