私どもでは さまざまなブランドの素敵なお洋服を毎日拝見させていただいております。
お買取りのお品物をお送りいただいて、査定時にはおおまかなダメージなどがないかチェックさせていただきますが、お買取りが成立して商品化するためのデータを作る際にはすみからすみまでくまなくチェックいたします。
ツレや汚れている部分がないか。
ボタンやホックはしっかりとまっているか。
ビーズやスパンコールに抜けはないか。
ステッチにゆるみがないか。
スカートやワンピースなどは裏返して裏地も汚れやツレなどがないかチェックします。
ジャケットやコートは袖も裏返してチェックします。
お洋服の裏地
すべりの悪い服をインナーに着たりすると袖の裏地は負担がかかってしまって、気が付かなくてもほつれが出やすい場所なのです。
セブンヨークファミリアではこのダメージのチェック作業をお買取り時を含めて3回行い、更に発送の時にも行いますので、お買い物をしていただくお客様のもとへ届くまでに4人のチェックが入っています。
このチェック作業はダメージを見つけるだけでなくお洋服の魅力も発見します。
お洋服はデザインはもちろん重要です。たくさんの顧客を継続的に魅了するブランドというのはそれだけでなく生地や付属しているボタンやファスナー、ビジューなどひとつひとつ厳選されたものを選んでいます。
お値段が高くても、それに見合う確かな品質を約束されていることがよくわかります。
お客様への心遣い
またお洋服は表だけでなく裏返してみると 作り手の心遣いを垣間見ることができてとてもおもしろいものです。
表からは見えない部分なのですが、こんなところにこんなに手をかけている。メーカーのプライドが感じられるところです。
着る人のために着心地や耐久性、メンテナンスのしやすさなどを考えているのです。
<ワンピースの裏地の裾>
裏地が肌にまとわりついたりしないように裾の部分にレースが施されています。
見えないところですが、万一見えた場合でも美しい。
<生地の切りかえ>
生地を繋ぎ合わせている重なった布地の厚みが片方に偏らないように左右に割り開き止めています。
これだけで製作の工程がどれだけ加算されているか。
着たときに着心地がいい。
片寄ることがない。
わずかなシルエットも大切にしています。
もう一度申し上げますが 「見えない部分です。」
<袖ぐりの始末>
この袖ぐりは長袖なので見える部分ではありません。
布地を切ったあとの始末もゆるみのないロックミシンがかけられています。作業工程がいくつも加算されるパイピングも通常は表に表れる袖口や襟元、裾など表に見える部分に用いるものを
裏側の始末に用いているのです。これで、布地の裁断面から糸くずが出たり、ほつれが出ることなど皆無です。
しつこいですが 裏側なので 「見えない部分です。」
ファスナーまわりや合わせる部分もゆがみやあそびなどなく、寸分たがわぬ正確さです。
裏返してもとにかく美しいのです。
またファストファッションではないので
長く着ていただきたい。
長く着ていただくことを想定して、体型が変わった時にお直しで対応きるように
ウエストや袖、肩に開くことができる場所を作ってあり、サイズ出しができるよう縫い合わせ部分の生地にゆとりを持たせてあります。
良いものは理由があります。
着た人だけにわかる。
お洋服を裏返すと ますます そのブランドが好きになるかもしれません。 お試しください。