ティファニーがジュエリー業界にもたらした功績はたくさんありますが創業時はジュエリーを取り扱っていたわけではありませんでした。
あの大ヒットした「1837」モチーフにあるように 創業は1837年。チャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングの二人で両人の名前から付けた「Tiffany&Young」という名前で文房具や装飾品を取り扱っていました。
いまでは当然ですが値引きはしない定価販売。カタログによる通信販売も当時では画期的なことでした。1848年フランスでの二月革命の後、貴族から宝石を買い入れアメリカでの宝石商の礎を築づいていきます。
1877年に南アフリカのキンバリーで発見された287.42カラットのイエロー・ダイヤモンドの原石を購入し90面カットを施し128.54カラットのファンシーイエローダイヤモンドはジーン・シュランバーセーによってリボンのネックレスにセッティングされました。周りを取り巻いているホワイトダイヤモンドも総計120カラット。
これがニューヨーク本店に展示されている有名な「ティファニー・ダイヤモンド」です。
今ではエンゲージリングなどでは当たり前となっていますがダイヤモンドを最も美しく輝かせるセッティングとして最小限の爪の数6本で支えあらゆる方向から光が入るようにデザインされたティファニーセッティングを1886年に発表します。
1940年にニューヨーク5番街へ本店を移し1961年オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」が公開されると世界中にその名が広く知られニューヨーク観光名所のひとつとなりました。