ティファニーには大切なデザイナーが3人います。
・エルサペレッティ
・パロマピカソ
・シュランバーゼー
いづれのデザイナーもそれぞれの個性を生かしたたくさんの名作をデザインしています。やわらかい美しさや自然の美しさ、ニュートラルな姿、愛らしいデザインを得意とするティファニーの歴史を作り上げてきました。
【エルサペレッティ】
ティファニーの代名詞ともなった 「オープンハート」は彼女の作品。
「ビーン」 「オープンアップル」 「ティアドロップ」「ダビデ」「オープンクロス」
ありふれたモチーフが彼女によって生命が吹き込まれアクセサリーになりました。
忘れてはいけないのが ダイヤがいちばん美しく見えるという 「バイザヤード」これもダイヤを囲ったシンプルなもの。ですが それが絶妙なバランスで配置される美しさは彼女ならではのもの。シンプルな美しさ。潔いまでにそぎ落とされたありのままの美しさを表現しています。
イタリア出身の彼女がティファニーのデザイナーとなったのは1974年。
数々のヒットを生み出してきました。シルバーのアクセサリーでティファニーを身近にしてくれたのも彼女の功績です。
私のファーストTIFFANYも18歳の時に買ったシルバーのティアドロップペンダントでした。初めてのブルーボックス。それから魅了され続けています。ニューヨークの本店にいつか行ってみたい。と思うようになりました。
彼女のデザインしてきたものの知的所有権はティファニーにはなく、70歳を超える彼女の引退とともに使用権がなくなると心配されましたが
デザインの使用権を20年更新して、しばらくは安心できることになっています。
【パロマ・ピカソ】
「×」 を キスとして表現したのはあまりにも有名。ティファニーのジュエリーにも採用されましたが、彼女自身のブランドとしても使われています。ニューヨークの落書きからヒントを得たというシグネチャーシリーズ 「×○キス・ハート」そして 「ラヴィングハート」は永遠の定番です。
有名すぎる画家である父パブロ・ピカソとアーティストのフランソワーズ・ジローの娘としてパリに生まれた彼女は子供の頃から絵を描くことが日常だったにもかかわらず、周りからの期待が大きすぎて絵を描けなくなってしまったと言います。
ジェリーデザイナーとして勉強をはじめ、1980年よりティファニーのデザイナーとなり30年を超えます。
彼女のデザインはヨーロッパテイスト、彼女の世界観がジュエリーに落とし込まれています。
近年の「マラケシュ」「ビサンチン」「ヴェニス」「オリーブ」、「ハマード」・・・年齢を重ねた落ち着きが感じられるようになり伝統のしなやかな美しさや自然の優美な姿、大胆にして繊細、そぎ落とされた余裕、更にカラーストーンを美しく使う彼女の色彩美は子供の頃からの環境と類まれなDNAを証明しています。
大好きなティファニーをこれまでたくさん集めてきましたが彼女のデザインを手にすることはほとんどありませんでした。
記憶では遠い昔に買った「デイジー」イヤリングとバングルのセットだけのように思います。特にデザイナーを意識して選んだことはありませんがただ琴線にふれるものがなかったというだけです。
ですがティファニーのデザイナーに就任30周年を記念して発表したコレクション以来ぽってりとしたオリーブリング、ゼリージュのネックレス、カリフのバングル・・・目が離せなくなっています。
【ジーン・シュランバーゼー】
1956年にティファニーのデザイナーとなったパリ生まれのジュエリーデザイナー。自然を美しく表現し、ウィットに富む彼の遊び心いっぱいのデザインは身に付ける楽しさを感じさせてくれるものなのでしょう。
ジャクリーン、エリザベステーラーなどお洒落なセレブを魅了したであろうことは容易に理解できます。当時のジュエリーの表現する枠をはるかに超えたものでした。
ヒトデやクラゲ、タツノオトシゴ、鳥や蜂、トンボや蝶 海のもの自然界の生きるものを表現し、伝説の作品は数え切れないほど、アーカイブを見ているだけでハッピーな気分にさせてくれます。
彼のデザインはアクセサリーではなくエクセレントなジュエリーです。テイストを感じられるものも一般に販売されています。16石を使ったその名もズバリ「16ストーンリング」はピンクサファイヤやツァボライト、サファイヤのカラーストンを使ってバリエーションを増しています。