買取のお値段を決める際に日本国内の定価ももちろん勘案されますがそれと平行して実勢価格というものも調査、参考にいたします。
実勢価格というのは現在、並行輸入で海外から買い付けてきたその新品がどれくらいの価格で売られているかということです。
たくさんのバイヤーが海外の直営店、アウトレットからお品物を買い付けて日本に送ってきます。昨今はバイマなど個人のかたがバイヤーとなり個人の方へお届けするシステムもできあがっています。その価格が実勢価格となるわけです。
それをみますとフランスブランドに代表されるルイヴィトン、エルメス、シャネル 等は比較的定価に近い金額で売られています。
それに比べてプラダ、グッチ、フェンディ、フェラガモこれらのイタリアブランドは国内定価からかなり割引されて売られているものが少なくありません。それはなぜでしょう?
フランスではセールというものが法律によって厳しく定められています。年に2回行われるセールは国の法律によって期間が決められているので、ブランド店が自由にセールを行うことができません。
それに比べてイタリアはかなり自由な販売方法になっていますし季節が過ぎますと直営店店頭でセールが行なわれ、更に売れなかったお品物は割引率を高くしてアウトレットで販売されることも原因しています。
フランスブランドのシャネルはお洋服のみシーズンが過ぎると一部でセールを行いエルメスはお洋服や、誤って傷の付いてしまった商品でセールを行いますが割引価格で販売された商品はタグにチェックがされ正規のお値段で販売されたものと明確に区別されています。またルイヴィトンは一般向けには一切セールを行わず従業員向けにクリアランスのプレタポルテで行いますがサイズなど厳しくチェックされています。
このような理由からフランスブランドの価格は比較的守られイタリアブランドは比較的自由な価格のお品物が流通するわけです。