前回、エシカルとエコレザーのコラムでベジタリアンやビーガンのことを少し調べてみて
菜食主義も細分化されていることを知りました。
前回のコラム エシカルレザーとエコレザー
・ペスコ・ベジタリアン 動物のお肉は食べないけれど魚、卵、乳製品は食べる。
・ラクト・オボ・ベジタリアン 動物のお肉、魚は食べない。乳製品、卵は食べる。
・ラクト・ベジタリアン 動物のお肉、魚は食べない。乳製品は食べる。
・ビーガン 動物のお肉、魚、卵、乳製品も蜂蜜も食べない。「完全菜食主義」です。
・エシカルビーガン 食べるものだけでなく身の回りのものからも動物性のものを使わない
ステラマッカートニーは 動物にいかなるストレスも与えないことを信念として搾乳や、採卵を強制する乳製品も卵も摂取しないエシカルビーガンと知りました。
自身の日常だけでなくステラマッカートニーのブランド全体でも実践している。それも徹底的に。
素敵なことです。
イノシシがシマウマを見てスタイルいいなぁ。って思っている感じ
憧れて努力してもなれそうにない。
美味しい時間はしあわせ
食べることが大好きな私です。
旅行に行けば観光名所よりも名物の食べ物が気になるし、
食べログ、ヒトサラ、テリヤキ、ぐるなび、Retty、グルメアプリも一通り。
自分にご褒美を与えるとしたら、美味しいワインと鉄板焼き、かしら。
いい塩梅にさしの入った国産牛のすき焼きもいいなぁ。
秋はジビエの季節、寒くなってきたので比内地鶏できりたんぽ鍋。
さっと蒸した車海老、山盛りの雲丹に口に入れると香る海苔を巻いて。
本マグロの中トロ・・・お魚も大好きです。
生き物を食べること。日常的に特別意識なくいただいてきた食事に
生命が絶えていることを考え始めたら当たり前なことでないように思えてきました。
食用目的に放牧、養鶏された牛や羊、鶏を食べるわけですし、私たちはピラミッドの頂点のライオンを食べるわけではないので
食物連鎖ではありません。動物ではないので教養も理性もあります。
でも、美味しいものは美味しい。美味しいことを知ってしまっています。
先日の焼肉屋さんでの集まりも楽しい会でしたし
今朝のトーストにフランスのバターを塗ったらたまらない美味しさでした。
美味しいものを食べると幸せな気分になります。笑顔になります。
そう思ってきましたが、それが幸せ?ほんと?
そのように思う自分をこのところ疑わしく感じています。
おかしいと感じながら正当化するための言い訳を考えている居心地の悪さを感じつつ
命をいただくときには「あたりまえなことではない」と思い感謝をもって大切にいただくようにしたいと思っています。
大切にしたいファー
私のクローゼットの中にはのファーのコート。
チンチラ襟のコート、
2年前に買ったダウンコートのフードにフォックスのファーがついています。
ミンクのトリミングのストール、オリラグのマフラー・・・艶やかな毛並み。心地よい手触り。ファーは素敵。
自分が素敵と思っても周囲には快く思っていない人がいることを年々感じるようになりました。
現実逃避とわかっていても怖いので見ていませんが、動物愛護団体のファー反対のプロバガンダ記事は
お友達いわく「それはもうひどく悲惨なものよ。生きたまま吊るして毛皮を剥がすのよ。」とのこと。
停止している想像を活動させるといたたまれなくなってしまいます。
ファーが高級品としてもてはやされていたのは過去のことで、現在では正当化する理由はないのかもしれません。
クローゼットの中のファーたち。これらはすでにいただいた命です。
せっかくですから大切にしたいと思ういます。
ただ20年以上前にいただいたロングのファーのコートは
もうずいぶん長い間着用することもなく、これから先ももう着ることはないと思います。
せっかくのファーを活用しましょう
このままクローゼットで埋没させてしまうのはファーに申し訳ない。
毛が付いていても革ですから、時間の経過で乾燥して硬くなったり劣化もします。
活用できる道を探したい。
リメイクしてみる
「ファー リメイク」で検索しましたらコートをジレやボレロにつくりかえる。
テイペットやストール、スヌード、グローブ、バッグなどに作り変える。
リメイクしていただけるお店がありました。
ロングのコートのままでは使えなくても、小物使いなら使えそうです。
リメイクする費用もそれなりにかかってしまいますが
大切に使い遂げるということでは意味があることのように思います。
現在から未来にはリアルファーを使わない「エシカルファー」「エコファー」の採用は重要です。
すでにあるリアルファーを大切にする「リメイクファー」「リサイクルファー」も大切なことなのではないかと思うのです。
私どもにできることとして、クローゼットにしまったままのファーコートやジャケットを
リサイクルすることで新たな動物の命を奪うことを少しでも防ぐことができるのではないかと考えます。
着ていただける次のかたへ
着る機会のなくなっていたファーがありましたら、
この先のことを考えたうえで、もしこの先も使わないようでしたら
次のかたへお届けするリサイクルもご検討ください。