ブランド品の魅力のひとつに お修理の体制が整っているという点があります。
使用していて何かトラブルが起こっても対応してもらえる。
(たとえ有償であっても)
それはお気に入りをながく安心して使える。「安心感」です。
それゆえ私どものようなリセールショップが成立する扶助にもなっています。
最初にお買い求めいただく際は 「お値段高いな・・・」と思われても
もしもの時の保険料が含まれていると考えればご納得いただけるのではないかと思います。
私どもではお修理の必要なお品物でもお買取りさせていただいておりますので
これまでの重ねた経験からお修理代金のおおよそを知っております。
お修理の箇所によって「ええっ」と感じるほど安価で済む場合と、「えぇっ」と想像以上に高額になる箇所があります。
お修理をルイヴィトンやシャネルのリペアサービスなどに依頼する場合、製品を預かり後に修理代金の見積もりをご連絡いただくことになりますので、その金額を確認してからお修理を依頼するか、修理せずに返却受け取るか判断します。 預けたら修理が進められるということはなく金額を承知いただいてからの作業になります。
お修理が仕上がってから「こんなにかかるの!それならやらなかったのに・・・」となってしまうことはありません。
知っていると嬉しいルイヴィトンのお修理
ルイヴィトンのお修理で 予想外に安価なリペアをご紹介します。
これは 知ってるとお得感があります。
もうかなり使ったし。高いお修理代を払うまでないかな・・・と考えてみたものの
でも もしもそのお修理代金が 0円だとしたら!! 直して使う。となるかもしれませんね。
頭の隅に入れて置いてください。
先ず、ボタンのお修理。
一言で「ボタン」と言っても 1種類や1種類ではありません。たくさんの種類があります。
コレクションラインや限定品などは ボタンもデザインされて凝ったものがあったりいたします。
この場合はごくごく定番のもの。と思ってください。
ボタンは凹と凸のセットで使われますが、それぞれを生地の表と裏から2つのパーツを挟み込んで付けられています。
合計4つのパーツで構成されています。
(こんな説明でご理解いただけるでしょうか 不安しかありません・・・)
キーケースのボタン。ごく定番のタイプです。金色でしたがメッキが剥げて下地が現れています。
ごく定番のボタンです。
このように付けられている状態をご覧いただいて
上下どちらのパーツも見えるようであれば
↓ このボタンの裏側
裏側を見ると
とび出ているので 凸ボタン
表のパーツと下のパーツでダミエ生地を挟み込んで留められています。
どちらも露出していますので、
このボタンは直営店の店頭で、お待ちいただいている間に交換してもらえます。
スタッフのかたがバックヤードで新しいものに付け替えてくれます。
(店頭が混雑してるなどで後日になる場合もあり)
そして 更に嬉しいことに「無料」 です。
お財布を出すことなく、
「これからもたくさん使ってくださいませ。」 と笑顔で見送ってくださいます。
こちらは先ほどのボタンの受け側。中心部分が凹んでいます。
ボタンがゆるくなるのは 大概こちらの部分の中心にある2本のばね棒が屈折することが原因です。
受け側スナップボタンの下のパーツは内側に入っているので
裏返してみても姿が見えません。
受け側の凹ボタンは ダミエキャンバスと裏側の型押しレザーを2枚合せた
内側に下のパーツが入っているため下のパーツが見えません。
この場合の凹ボタンは外周のステッチをはずして
ボタンを付けなおし、その後ステッチをかけなおさなければいけないため
店頭ではお直しすることができずにお預かりになってしまいます。
店舗からリペアサービスに送られて3週間ほどのお時間がかかってしまいます。
ひとつのボタンは凹凸でセットになっています。見た目は同じボタンのように見えても付けられかたによりリペアの対応に違いが出てきます。
こちらは1000円くらいですが 「有料」になります。
ネヴァーフルの脇ストラップの留めビスです。
こちらはどうでしょうか。
裏返してみると・・・
こちらのビスは 裏側のパーツが見えますので店頭で交換してもらえます。
しばらく使っていなかったスピーディやキーポル
久しぶりに出してきたらハンドルと本体を留める根付のビスにミドリ色のカビ!!!!
ご安心ください。 カビではありません。
このビスの素材は真鋳のため 銅が酸化して「緑青」を発生させています。
この緑青は クレヨンのようなかんじです。 粘度がありバッグヌメ革、裏地のキャンバス部分や
はたまたお洋服などに付くと若干面倒なことになりますので 見つけたら取り除いてください。
(昭和の時代はこの緑青は猛毒と言われていましたが根拠のないことがわかっています。)
話がそれましたが
こちらも 裏返すと・・・
後ろのパーツが見えますので 店頭で交換してもらえます。
久しぶりに出してみたバッグのビスに緑青が浮いてきたら
長い時間が経過しているということですので
お近くのルイヴィトンへお出かけになってビスの交換をお試ししてみてください。
お待ちになられている間に♪ 新作のバッグやお財布、季節のスカーフ などご覧になられるのも良いと思います。
きっと 素敵なめぐり合いがあることと存じます。