2016年9月
ルイヴィトンからパフュームがいよいよ発売されます。
LVMHグループのスタートはクリスチャンディオールのパフューム部門の買収からはじまったように
モエへネシー・ルイヴィトンのグループ企業には
フレグランスの世界的ブランド「ゲラン」や「パルファム・ジバンシー」「メイクアップフォーエバー」などが あり、
パフューム部門のグループ全体の売上率は15%を占めます。
そのような環境下にあるルイヴィトンがブランドバリューを利用しない手はないと思っておりました。
2001年 クリスチャンディオールの製造で、ルイヴィトンのブランドにてネイルエナメルを発売したことがありました。
2色のセットでお値段が9,000円ほど。2種類で4色。3種類6色でしたでしょうか。発売されました。
ルイヴィトンから初のコスメということで、話題になりましたがそれ以降の展開はなし。
グループ内のブランド ヒットの多い「ケンゾー」をはじめ
「ロエベ」「エミリオプッチ」「セリーヌ」もフレグランスを発売しているのに
ルイヴィトンが これまで製品としてなかったのが不思議なくらいです。
ルイヴィトンではかつてハードケースの化粧品を収納するトランクに合せて
香水壜をデザインしたこともありました。
(LV TOKYO EXPOより)
また趣味が多く、審美眼も優れ、貴重なコレクションの品が多く残る
三代目ガストン・ルイヴィトンによっても 1972年に製品化された香水ですが、
理由は不明ながら一般の発売には至らなかったようです。
↑ ガストン・ルイヴィトンの香水 余暇の時間
5年くらい前から ルイヴィトンからパフュームが発売される。。。
という話は関係者の間で言われていましたが なかなかリリースされずにおりました。
「Les Parfums Louis Vuitton」
満を持していよいよ発売になります。
ルイヴィトン公式サイト ニュースより
http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/articles/les-parfums-louis-vuitton
フランスで最も有名とされる調香師 ジャック・キャバリエ氏を迎えて (インハウス・マスター・パフューマー)
香水の聖地フランスのグラースで製作とのこと。
香水の聖地グラースってどこ?
ニースから電車で1時間。カンヌから電車で25分山沿いに入った街。
グラースは18世紀終わりから香水産業が盛んで、現在ではフランスの香水・香料の2/3がグラースで作られ、
年間600億ユーロの売上がある。 (ウィキペディアより)
ジャック・キャバリエ氏は 世界3大調香師の中のひとり。
(世界3大調香師とは ジャック・キャバリエ氏、ソフィア・グロスマン氏、ジャック・ポルジュ氏)
1962年生まれ祖父、両親共にパフューマーで
子供のころから香水と親しみ10歳にして調香の作品を作ったという逸話があるほど。
まさに世界トップのパフューマーになるべくしてなったような天才らしい。
彼の作品が世界の香りのトレンドといわれるくらい これまで数々のヒット製品を生み出してきた。。。。
ジャック・キャバリエ氏のこれまでの作品
・アレクサンダー・マックイーン 「キングダム」
・ブルガリ 「ブルガリ アクアプールオム」 「ブルガリ プールオム」
・カルバン・クライン 「トゥルース」
・キャロライナ・ヘレラ 「シック」
・ジョルジオ・アルマーニ 「マニア」
・イッセイ・ミヤケ 「ロードゥイッセイ」
・ジャン・ポール・ゴルチェ 「ジャンポールゴルチェ」
・ジル・サンダー 「サンダー フォーメン」
・ランコム「ポエム」
・ニナ・リッチ 「ニナ」
・パコ・ラバンヌ 「ウルトラヴァイオレット マン」 「ウルトラヴァイオレット」
・サルヴァトーレ・フェラガモ 「フェラガモ プールファム」
・ステラ・マッカートニー 「ステラ」
・ヴァン・クリーフ&アーペル 「ミュールミュール」 「ザンジバル」
・ヴェルサーチ 「レッドジーンズ」
・イヴ・サン・ローラン 「リヴゴーシュプールオム」 「エムセブン」 「ニュ」 「オピウム プールオム」
彼の作る香水の特徴は
「温もりの中にも凛としたクールな印象を感じさせ、
ラストノートのフワッと香るやさしいムスク使い。」とのこと。
香りは個人の好み。
私にとっては・・・?? といった感じが否めませんが
世界が認めるトップパフューマーなのです。
個人的にはアリュール、アリュール・オム、エゴイスト、エゴイストプラチナム、ココ、 ココ マドモワゼル、チャンスなど
シャネルの香りの多くを手がける ジャック・ポルジュ(JacQues Polge)や
ランコム「トレゾア」、ブルガリ「ブルガリ プールファム」、エリザベスアーデン「トゥルーラブ」 を手がけた ソフィア・グロスマン (Sophia Grojsman)
アルベルト・モリアス(Alberto Morillas)の ケンゾー「フラワー バイ ケンゾー」や
カルバンクライン「シーケー ワン」 も爽やかでいいと思うのですが
ゼネラルラグジュアリーブランドのトップを目指すルイヴィトンはやはり重厚でグラマラス、魅惑的な香りでなくてはならないのでしょう。
ジャック・キャバリエ氏のお顔はこんな感じのおかた。
ちょっと傲慢とのうわさも・・・
ルイヴィトンの公式サイトにはもう少し優しいおじさま風なお顔で紹介されています。
http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/articles/les-parfums-louis-vuitton-jacques-cavallier-belletrud
ルイヴィトン初の香り。
どのような表現になるのか 楽しみです。
【追記】
日本国内では 東京 銀座松屋店、大阪 阪急うめだ店 の2店舗と
オンラインショップでお求めになれます。
9月中旬より発売になります。
・ふんわり香る「Rose des Vents(ローズ・デ・ヴァン)」
・うっとり心酔するような「Turbulences(タービュランス)
・欲望を刺激する「Dans la Peau(ダン・ラ・ポー)」
・広大な自然へと誘う「Apogée(アポジェ)」
・秘めた想いを解き明かす「Contre Moi(コントロモワ)」
・神秘の世界へと導く「Matière Noire(マティエール・ノワール)」
・五感を揺さぶる「Mille Feux(ミルフー)
どれも魅力的なキーワードです。
香りは全部で7種類。
価格は 100ml 30,000円、200ml 43,000円の予定です。