ルイヴィトンのモノグラムのバックは 20年前にお求めになられたお品物でも
手入れをきちんとしていれば、現役で活躍してくれる優れものです。
モノグラム地は コットンと麻を織ったキャンバス地にPVCといわれる
ポリ塩化ビニルをコーティングしたもの。
ポリ塩化ビニルは水に強く、化学反応を起こしにくく、燃えにくい優秀な素材です。
ですので、モノグラム地は暑い地域でも、極寒の地でもほんとうに強く
これが劣化するくらい使われたバックはかなりの高コストパフォーマンスを
得ることができているはずです。
ただ、ナイフなど刃物による損傷は、レザーの厚みにもよりますが、弱くなるかもしれません。
モノグラム地のお手入れはほとんど気にせず必要なく汚れは水を含ませたタオルで拭く、油脂汚れがあるようでしたら薄めた家庭用洗剤で拭いていただいて大丈夫です。
こげ茶色の絶妙な加減で汚れはとても目立ちにくいですが、意外と汚れています。
レザーのようにシミになることもなく、キャンバスのように汚れを吸収することもなくこれほど扱いやすい素材は見当たらないと言えるくらいです。
モノグラムのバックの美しさのひとつに完璧なヌメ革を用いている点にありますが
このモノグラムのバックを劣化させるのは ほぼヌメ革の部分です。
ヌメ革とは天然の素材感をそのまま活かした着色などされていないものになります。
着色していないということは なめす前の原材料の段階から
傷やムラがあってはいけない厳選されたものが必要になるということです。
ルイヴィトンのヌメ革はタンニンなめしで、それは植物の渋を使って行われる
なめしの工法で化学薬品を使うクロームなめしとは比較にならないほど
工程が複雑で時間がかかります。
なぜタンニンなめしにこだわるかといえば、
それがタンニンを含んでいるため 紫外線にあたると自然に色が濃くなってきます。
白っぽくなってしまったら専用のクリーム等で油分を補ってあげてください。
2.擦れてきた部分には汚れを取りながら油分を補ってあげましょう。
少しのメンテナンスで気持ちよく使えます。ぜひお試しください。