初めてミナペルホネンをお買取りさせていただいたのは10年以上前のこと。まだブランド名が「ミナ」だっだ頃恥ずかしながら全く予備知識がなく見せていただいた印象がとても丁寧に作られた服。
お客様にお求めになられたお値段を伺うと 安くない。。。でも、買いたくなるお気持ちがわかる。静かなオーラを持つワンピースでした。
ひとつひとつの生地に名前が付けられていてやさしいデザイン。
刺繍やカットワーク、プリントになみなみならないこだわりが感じられる。デザイナーという言葉よりも職人が手がける、作り手の心が伝わってくる感じでした。
仕事柄、過去に作られた商品なども見せていただきましたがいつもミナペルホネンの服は妥協がなく、見ていてほんとうに楽しくなるのです。
デザイナーの皆川明さんはブランドを立ち上げて最初の頃は魚屋さんで朝からお昼までバイトをしながらお昼から生地屋さんで手伝いをしながら自分のブランドの服を作っていったということです。少量ロットのこだわりの服を作るために。
(mina perhonen? ビー・エヌ・エヌ新社 2,808円 )
きちんとした仕事をしている織屋さんやレース屋さんを探してミナの服は具現化されていくのです。その目利きにブランドの誇りが感じられます。
スコットランドのタータンチェック協会に「ミナチェック」というブルーのタータンチェックが登録されています。
タータンチェックを作るときにはそこまでこだわる。確かなものづくりの姿勢からたくさんのメーカーからのオファーでさまざまなコラボレーション商品が生まれてます。
家具はマルニ木工、天童木工やフリッツ ハンセン社、イチロ、アルテック、陶磁器は陶芸家の安藤雅信 やイッタラ、リチャード・ジノリ、生地のリバティ、キャンドルのディプティック、バレエシューズのレペット、羊羹のとらやまで・・・また青森美術館や、東京スカイツリー、伊勢丹のユニフォームなども手がけています。
こんなに大きくなっても服に対する真摯な変わらない姿勢に驚くことがあります。大切に着ていた服なのに シミをつけてしまった・・・穴があいてしまった。普通のメーカーは製造過程でのミスでもない限り売った後のフォローなどしてくれないのが当たり前ですよね。
驚くことにミナはまた着ることができるようにその服に見合ったリメイクを施してくれるのです。愛されるブランドの所以です。