1998年から16年間、ルイヴィトンのデザイナーをつとめたマーク・ジェコブスが2014年春夏のコレクションで退任した。
マークのルイヴィトンでの功績は計り知れない。ルイヴィトンの150年を超える歴史の中で、これから先にも永遠に忘れることのできない存在。
それまで保守的であったルイヴィトンに羽を付けて飛び立たせてしまったようにさえ感じる。就任当初はいろいろとルイヴィトンの中でもやれること。やれないこと。
軋轢がありいたずらっ子のように若いマークはストレスやジレンマも抱えたこともあったと思う。それまでの顧客に受け入れられるようなややコンサバティブにも感じる素材の良さや繊細なつくりのコレクションからヴェルニやグラフティの成功でマークはルヴィトンでの磐石な存在となっていった。
パリの装飾芸術美術館で 2012年に「LOUIS VUITTON – MARC JACOBS」が開催された。
ちょっといい加減なシロの旅日記より・・・
ルイヴィトンがパリコレに参加するようになってアイテム数が格段に増え、急速に店舗数、広さともに拡大されていった最高にいい時期。それはマークの功績。マークがいなくなったルイヴィトンに彼の置き土産がある。マークがデザインしたヴェルニラインは一時期はスペシャルオーダーも受け付けないなどいろいろ制約が多かった。
スタートのベビーブルーとベージュからコレクション毎に魅惑的なカラーを作り出してきたがノワール(黒)はなかった。過去のコレクションで唯一お花をモチーフにしたフラワーレキシントンがあるだけだった。彼自身「つくらない」と公言していたのに・・・最後に発表していったカラー 「ノワール・マニエティック」
※クサマヤヨイコレクションで黒ベースのドットもあります。