私の大好きなもののひとつにファーがあります。秋から冬にかけての楽しみです。コートのみならずファーを使ったストール、ブローチ、バック・・・気に入ったかわいいデザインでそれがフェンディのものだったらもう最高♪デス。
買ったけど使わない・・・でももったいなくて処分できないというお悩みの品物の中のひとつに毛皮のコートがあります。ラパンやラクーンなどお手軽な素材のファーや 高級素材でも襟やトリミング部分、裏地などの隠れた場所や部分使いのものはいいのですがバブルの頃の車1台分くらいはしたかしら・・・清水の舞台から飛び降りる気持ちで買ったわ!というようなロングのコートが昨今の流行だけではなく、冬の温暖化、動物愛護から毛皮のコートの需要が大変薄くなっってしまっていてオークションなどを見ると驚くなかれウールのコートより安いお値段で落札されてしまっています。
極端な表現をすると毛皮は動物の死骸ですので、アメリカやカナダなど動物愛護の活発な国では毛皮を着た見知らぬ他人にも容赦なく罵声を浴びせることも少なくないらしいです。
気候条件もあって比較的容認されていたヨーロッパでもその傾向は年々高まりつつあります。日本では表立って非難されることはありませんが、 見た目にザ・毛皮!というような毛足の長いフォックスのコートやゴージャスなロングコートを着ている方はあまり見かけなくなりました。ですがチンチラやセーブル、レッキスなど高級素材の毛皮は相変わらず人気がありおしゃれな上流階級のかたたちはまだまだ冬のお買い物の楽しみのひとつとなっているようです。
毛皮のコートは極寒のシーズンでなければ似合いませんので、もともと着る回数も年間のうちたくさんあるわけではありません。 バブルの頃に買った毛皮のコート・・・きれいなまま。そんな状態で何年も保管しているかた多いと思います。
流行に左右されないように作られたお品物は襟のかたち、ストレートなシルエット、着丈、袖口のデザイン。現在新しく作られているものとではデザインが全く異なりますので今、お洒落に着るにはご予算もかかりますがリボーンしないとどうしても古い感じが否めません。肩パットを抜いたり、着丈を短くしたりまた解体して手持ちのコートの襟にしたり、マフラーやブローチなど小物に作り変えてくれるお店もあります。
保管にも気を使うし、クローゼットの中でかさばるし、重い・・・今年も絶対着ない。思い切って何とかしてみましょう。