ジュエリーの素材はK18やPT900など用途やグレードによっていろいろと使い分けられています。
ゴールドは本来無垢の状態であれば(混ぜられたものがない状態)K24と表記され、「インゴット」「金の延べ板」純度が99.999% スリーナイン、ファイブナインと呼ばれるものです。
金自体は腐食せず、K24であればいつまでも金色に輝いていますが、それは非常に柔らかく、そのままの状態でアクセサリーなどで使うには傷が付きやすいなど問題があります。
K24やK18などで表される「K」 はカラット=Karat と呼ばれるもので(もちろんキンの「K」ではありません)またダイヤなどの宝石の大きさを表す カラット=Carat とも別物です
ツタンカーメンのマスクや京都の金閣寺のように金はもともと 黄色い色をしています。それに他の金属を混ぜ合わせることによって加工しやすく硬度を備えたり色を変えてゴールドのカラーバリエーションを増やします。
イエローゴールド 「YG」 と表され 金の色味をできるだけ損なわずに銀や銅を混ぜて作られています。K18 は K24が100%の状態に対して 25%他の金属を混ぜて作られていて、 その割り合いはK12の場合は50%となります。
ホワイトゴールドは 「WG」と表され プラチナのような色味になり銀、亜鉛、パラジウム、ニッケルを混ぜて作られています。更にプラチナに近い白さを出すためにロジウムメッキを施したものもあります。近年人気のピンクゴールドは暖かみのある赤っぽいゴールドでレッドゴールド、ローズゴールドと呼ばれています。「PG」と表記され銅を混ぜて作られています。
そのほかにもあまり一般的ではないものの、鉄を加えてブルーゴールド、アルミを加えてパープルゴールドというものもあります。
K24が100%ゴールド無垢に対してK18は25%のほかの金属が入っていることからAg1000 がK24であり K18は Ag750 単に750 と表記されることもあります。
3色のゴールドを用いて作られた スリーカラーリング で有名なのはカルティエのトリニティラインです。 イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドの3種類の色の違ったK18をデザインして作られました。
その3色は 友情・愛情・信頼 を表すものとして詩人ジャン・コクトーがカルティエに依頼して誕生したものです。