パリのリサイクル事情・・・パリにもブランド品のリサイクルショップがあります。
フランスでは「デポバント」と呼ばれるお店になりますが委託販売という意味になります。使わなくなったお品物を預けて販売してもらうわけですが日本のリサイクルショップよりもそれは以前からありました。
ブランドの本場。それはさぞかしたくさんの品物そして安いものがあるように思われそうですが、圧倒的に日本の方がお店の数商品の量も豊富、クオリティも高いです。
お値段の付け方を見ていますと、日本とのブランドでの人気の違いがわかります。この時代、ファッションの情報にも時間差がなくなっていますので勢いのあるブランド、人気の商品は日本でもパリでも人気ですが、日本はヨーロッパブランドに受動的なので今の流行に左右されるところが大きくパリはオートクチュールメゾン、パリコレ参加ブランドの評価が安定しているように思います。
シャネルのオートクチュールスーツやルイヴィトンのオーダーハードケースイニシャル入りのケリーバックなど、パリには本場ならではのお品物もありますが一般的な商品の数を見ても、日本はブランド品が一般大衆に浸透していると感じます。お値段は日本と同じくらいか、パリの相場のほうが高いのではないかと思われます。
中古品の流通量が多いこと、使ったお品物、ダメージなどに厳しい日本人の国民性から日本では安くなってしまうお品物でもパリでは強気のお値段設定です。
通常、パリのブティックで(新品を)購入する場合、日本の消費税のようなもの付加価値税(VAT)が19.6%含まれていて観光客はそれが免税されますので更に割安感を受けます。
リサイクルショップでもお店によっては免税手続きをしてくれるところもありますので店頭の免税店ステッカーを確認するかお店の人に聞いてみるといいと思います。
週末になると開催される蚤の市にもブランド品の中古商品が出ております。遠くからも目立つゴヤールやルイヴィトンのトランクを見つけてお店に立ち寄ると大ぶりなシャネルのアクセサリーやエルメスのクラシカルなバックが並べられてあったりします。いささか年代物・・・お値段を聞くとびっくりするくらい高いです。ここでは古いことへの意識の違いがあります。古いことが日本では評価されにくいですがパリではアンティークとなり価値を高めているわけです。
「このトランク・・・この金具壊れているけど・・・(それなのにこんなに高いの?)」
と聞いてみますと自信たっぷりに「ああ。それならシャンゼリゼのルイヴィトンに持って行きな。直してくれるよ。」との答えです。